目次
なお、今回の作業は4つの記事に分けられておりますので、併せてご覧ください。
- iMac 2011をMetal対応GPUにアップグレードして最新macOSをインストールする(準備編)
- iMac 2011をMetal対応GPUにアップグレードして最新macOSをインストールする(ヒートシンク加工編)
- iMac 2011をMetal対応GPUにアップグレードして最新macOSをインストールする(VBIOS書き込み編) ← この記事
- iMac 2011をMetal対応GPUにアップグレードして最新macOSをインストールする(取り付け編)
今回の目的
前回までの作業でヒートシンクとGPUは、くっつけることが出来るはずです。
が、まだ、くっ付けるのはお待ちいただいて、今回はROM焼きを行います。
ちなみに、このままiMacに取り付けると、(恐らく)画面に何も表示されません。
ロジックボード側のデバッグLEDは下記の様に点灯します。
このデバッグLEDを見ると障害の内容を簡単に調べることが出来ます。
ここで簡単にデバッグLEDの意味をご紹介いたします。
LED 1
ロジックボードが電源からの電力供給を認識したことを表しています。
なお、電源が切られているときでも電源ケーブルがコンセントに接続されてる場合には点灯します。
LED 2
Macの電源が入り、ロジックボードの電圧レギュレータが正常に作動している場合に点灯します。
LED 3
ロジックボードがGPUを正しく認識できてる場合に点灯します。
正常に作動している場合にはMacの電源が入っているときに点灯します。
LED 4
ロジックボードがLCDを正しく認識できている場合に点灯します。
正常に作動している場合にはMacの電源が入っているときに点灯します。
上記画像の状態では、iMacがグラフィックボードを認識できていないことが分かります。
さて、これを解決するには、VBIOSの書き換えが必要になります。
CH341Aとテストクリップを利用して、VBIOSを書き換えます。
BIOS Modsをダウンロードする
また、今回書き込むVBIOSもダウンロードしておきましょう。
まずはこちらにアクセスします。
少しスクロールすると、各グラフィックボードに対応したBIOS Modのダウンロードリンクがまとめられています。
購入したグラボのBIOSをダウンロードしましょう。
VBIOSをGTX 765Mに書き込む
ダウンロードが完了したら、GPUにあるBIOSチップを見つけて、テストクリップでパソコンと接続します。
今回の作業には「CH341A Programmer」を利用しました。
なお、今回のBIOSチップはWINBOARDのコンパチ品でした。
「CH341A Programmer」が自動的に認識してくれれば良いのですが、認識してくれない場合には、「Chip Search」から検索しましょう。
ここで、せっかくなので元のVBIOSをバックアップしてみましょう。(必須ではないです。)
「Read」ボタンから吸い出します。
読み出しが完了したら、「Save」ボタンを押します。
任意の場所に、任意の名前を付けて保存します。
2回くらい繰り返して、両者を比較し、双方が同じ結果であれば正常に吸い出しができたと思います。
さて、ここからが肝心要の作業になります。
「Open」ボタンをクリックして、
先ほどダウンロードしたVBIOS Modを選択します。
選択が出来たら「Auto」ボタンをクリックし、しばらく待ちます。
以上でGPUの準備は終了です。
ヒートシンクにGPUを取り付ける
ここまで完了したら、加工したXクランプとヒートシンクとグラボを一つにします。
ネジは対角線上ずつ付けるようにしたいですね。
付きましたね。(付きましたか?)
いい感じです。
さて、次回は、このグラボを実際に取り付けていこうと思います。
お疲れさまでした!
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2022.02.10 タグの追加を行いました。