MicrosoftがAppleのApp Store方針変更に対して批判

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MicrosoftがAppleのApp Store方針変更に対して批判

米Appleは欧州連合(EU)内でのApp StoreとiPhoneの使用に関する法律に準拠するため、1月25日 (現地時間)EUでのサイドローディングをiOS 17.4で可能にするなどApp Storeに大きな変更を加えると発表しました。
この発表に対しMicrosoftから批判の声が上がっていると9to5Macが伝えました。Appleの変更は、AppStore以外のストアを許可するなどし、より大きな競争を促進するEUの新規制に応えるものですが、Microsoftはこれを「間違った方向への一歩」と評しています。この批判はSpotifyやEpic Gamesなど他のIT関連企業の主張とも一致しており、業界全体の注目を集めています。

AppleがApp Storeに加える変更点

Appleが公開したプレスリリースには、他のアプリマーケットプレイスをサポートすることによって、開発者が独自のアプリストアをiOSデバイス上に立ち上げることを可能にする変更が含まれています。これは理論上、Microsoftが今年後半にiPhoneに対して予定しているゲーム中心のアプリストアの立ち上げが可能になる変更です。

しかし、MicrosoftはAppleの発表内容に対して否定的な見解を示しており、特に新設される「Core Technology Fee」に懸念を抱いています。この料金制度では、開発者は年間アプリインストールごとに0.50ユーロを支払う必要があり、アプリマーケットプレイスの開発者には無料枠が提供されません。

Microsoftの主張は・・・

MicrosoftのXbox部門の社長であるSarah Bond氏は、Appleの新しい方針について公に批判し、「オープンプラットフォームとより大きな競争に向けて建設的な会話が変化と進歩をもたらす」との考えを示しています。Microsoftは、Appleが提案する計画に対するフィードバックに耳を傾け、すべての人にとってより包括的な未来に向けて作業することを望んでいます。

まとめ

先日公開されたAppleのプレスリリースは暗にEUの主要に対し不満をにじませるものでした。
それでも、AppleにとってはApp Store以外のアプリストアが利用できる変更を加えたりと、Appleのエコシステムを根底から覆すような変更も含まれています。

EUの新しいデジタル市場規制の下でのこれらの変更が、開発者や小規模なアプリマーケットプレイス運営者にどのような影響を与えるか、そしてこれが消費者にとってどのような意味を持つのかは、今後数ヶ月間で明らかになるでしょう。

Appleの動きに注目が集まります。