Intel MacのmacOSサポート終了が近い?Appleの全ラインアップがApple Siliconへ移行

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Intel MacのmacOSサポート終了が近い?Appleの全ラインアップがApple Siliconへ移行

AppleはついにIntelベースのMacの販売を終了し、Apple Siliconへの完全な移行を果たしました。しかし、この移行が意味するのは、macOSがIntel Macのサポートを終了することも遠くない将来になるかもしれないということです。この記事では、Appleのアーキテクチャ移行の過去から現在までを振り返り、Intel Macの今後について考えてきます。

目次

プロセッサーの移行の歴史

Appleは過去にもPowerPCからIntelへの移行を経験しており、それに伴いPowerPCを搭載したMacのサポートはIntel Macへの移行完了後3年後に終了しました。9To5Macの予測では、PowerPCからIntel CPUへの移行の歴史から、今回のApple Siliconへの移行も同様のパターンを辿る可能性があるとしています。

では、当時Appleはどのようにプロセッサを移行したのでしょうか?
Appleは2005年6月6日(現地時間)から行われた「Worldwide Developers Conference 2005」内で、PowerPCプロセッサからIntelプロセッサへの移行を発表しました。

そして、2006年1月10日(現地時間)から行われたMacworld Conference & Expo 2006の中で、Intel Core Duoを搭載したiMacとMacBook Pro(PowerBookから改称)が発表されました。

2006年8月7日にはPower MacからIntel Xeonを搭載し改称されたMac Proの発表によりMacファミリー全機種のIntelへの移行が完了しました。
当時AppleのCEOであったスティーブ・ジョブズ氏はMacworld Conference & Expo 2006の中でIntel Macへの移行の間もPowerBook G4を併売するとし、実際2006年5月までPowerBook G4シリーズを販売していました。

PowerPCの最期

Intelへの移行の後、32bitから64bitへの移行で多少の混乱はあったものの、PowerPCからIntelへの移行そのものは発表から1年で完了したAppleですが、その際のOSの対応はどうだったでしょうか?

Intel Macの登場により、Mac OSでは「Mac OS X v10.4 Tiger」からサポートが開始されました。
PowerPCでも「Mac OS X v10.4 Tiger」はサポートされましたが、Classic環境が利用できる最後のバージョンとされました。

そして「Mac OS X v10.4 Tiger」の後継として発表された「Mac OS X v10.5 Leopard」が2007年10月にリリースされ、この「Mac OS X v10.5 Leopard」がPowerPCをサポートする最後のMac OS Xとなりました。

Apple Siliconへの完全移行

AppleがIntel CPUを切り捨て、独自のCPU(SoC)に移行するのではないか、という見立てやリーク情報が2020年4月頃から徐々にささやかれるようになりました。既にiPad Proなどでそのスペックの高さなどは浸透されていたものの、ARM系のSoCという情報もあり、「スマートフォンのCPU(実際にはSoC)」というイメージが強く、一般的な認識ではあまり現実味を帯びていなかったように思います。

それが2020年6月22日、WWDC20でAppleはMacのApple Siliconへの移行を発表しました。なお、このWWDC20はコロナの世界的な流行によりWWDC(Worldwide Developers Conference)史上初のオンラインのみの開催となったことでも記憶に残った方も多いかもしれません。

そして、Apple Siliconを搭載したMacは2020年11月10日(現地時間)から行われた同社による「One more thing」というイベント内で発表されました。

Apple Siliconの第一弾は「Apple M1」で、MacBook Air、MacBook Pro (13インチ)、Mac miniに搭載されました。AppleによるとApple Siliconへの移行は約2年としていたものの、Mac Proの開発に時間が掛かり、当初の期間より少し遅れました。

そして、今年のWWDC、つまり2023年6月5日から行われたWWDC23でM2 Ultraチップを搭載したMac Proが発表されたことでApple Siliconへの移行は完了しました。

macOS SonomaとIntel Mac

AppleはWWDC23の中で、新しいmacOSであるmacOS Sonoma (macOS 14)を発表しました。このmacOSではmacOS Ventura (macOS 13)までサポートしていたMacのうち、iMac 2017やMacBook Pro 2017、そしてMacBookを対象外としました。

今年のWWDC23の主なトピックはApple初となる空間コンピューティングと呼ぶヘッドセット「Apple Vision Pro」で、macOSの進化は最近リリースしたmacOSと比べると小規模でした。macOSとしても大きな変化がなく、本来であればiMac 2017やMacBook Pro 2017などを積極的にサポート対象外とする必要はなかったようにさえ思います。これをあえて「対象外」としたのはIntel Macの終焉を印象付けるためではないかと考えます。

現状では、次のメジャーなmacOSリリースは2024年に発表されると考えるのが自然で、それがIntel Mac向けの最後のアップデートになる可能性があります。

AppleはmacOS SonomaをインストールできるMacとして以下のリストを公開しています。

  • iMac 2019以降
  • iMac Pro 2017以降
  • Mac mini 2018以降
  • Mac Pro 2019以降
  • Mac Studio 2022
  • MacBook Air 2018以降
  • MacBook Pro 2018以降

しかし、AppleはmacOS Monterey以降、Neural Engineが利用できないIntel MacではmacOSの一部の新機能が利用できないといった「制限」を設けてきました。

その中でも今回のmacOS Sonomaの数少ない機能のうち、「主要な新機能」の多くをIntel Macではサポートしないとし、新しいmacOSへのアップグレードの意味を事実上廃しました。

ともすれば、AppleとしてはPowerPCからIntel Macの移行の際と同じように、アーキテクチャの移行完了後、直ちにmacOSの対応を終了すると予想することもできると思います。

macOSの未来とIntel Mac

macOSはApple Siliconにより、とてもパワフルで独自の進化が続いています。そして今後、より期待されるであろう機械学習で、その真価が引き出されるNeural EngineなどがMacに新しい価値を生み出すことは想像に難くありません。

一方でこの進化を共にできないIntel Macはどうでしょうか?
PowerPCを搭載したMacはIntel CPUにより、飛躍的な進化を、それにより多くのユーザを獲得しました。もし、あの時、AppleがIntel CPUを搭載することを決断しなければ、恐らくBootCampも実現しておらず、EFIの実装に関しても今ほど順調に進むことはなかったかもしれません。

そう考えるとIntel Macがこのままお役御免になるというのはとても寂しく思います。
そして、現在macOS VenturaをサポートするMacの多くはまだ数年は現役で利用できるスペックを有しています。皮肉なことにmacOSはインストールできなくとも、WindowsやUbuntuなどのOSをインストールし、最新のOSを利用することも可能です。

もちろん、新しいmacOSのバージョンがリリースされなくても、AppleはこれらのMacに対して基本的なセキュリティアップデートを少なくとも2年間は提供し続けるでしょう。

まとめ

Intel Macをお使いのユーザには耳が痛い内容が続きました。

Intel Macのサポート終了は必ずしも悲観的な事ではありません。macOSをより魅力的なOSにするため、AppleはApple Siliconに集中し開発を行うことができます。

とはいえ、多くのユーザがまだIntel Macを不自由を感じることなく利用しています。もちろん新しいmacOSをインストールすることができなくなっても、2年間はセキュリティアップデートを受信できるはずで、直ちに使えなくなるという訳ではありません。それでも、まだ使えるMacがAppleから取り残されていくということは、実際にOSをアップグレードするか否かに関わらず、大きな疎外感を感じることでしょう。

この記事ではPowerPCからIntel Macへの移行の歴史からやや悲観的にまとめています。
当時の状況とは異なりますので、一概にこの通りになるわけではないと思います。

それでも、その時の為にIntel Macを利用しているユーザは、そろそろApple Siliconを搭載したMacへの移行を検討する時期に来ているのかもしれません。

なお、弊ブログでは愛用のMacを長く使うことができるよう、サポートされなくなったMacに最新のmacOS をインストールする記事やMacにWindowsやUbuntuGoogle Chrome Flexをインストールする方法についてまとめています。

興味がある方はぜひご覧ください!

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