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【暫定版】2012以前の古いMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してmacOS Venturaをインストールする方法

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【暫定版】2012以前の古いMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してmacOS Venturaをインストールする方法

OpenCore Legacy Patcherを使用すると古いMacでも最新のmacOSをインストールすることができるようになります。
ただ、macOS Ventura に関してはこれまで、OpenCore Legacy Patcherを使っても2011年以前(Mac Proの場合2012年以前)のMacにはインストールすることはできませんでした。

しかし、先日公開されたOpenCore Legacy Patcher 0.5.4の早期アクセス版以降では今まで対象外となっていた2011年以前の古いIntel MacにもついにmacOS Venturaをインストールできるようになりました。

参考>> OCLP 0.5.4のアーリービルド配信開始!非Metal GPU搭載の古いMacでもmacOS Venturaがインストール可能に?

この記事は正式リリース前(開発版)のOpenCore Legacy Patcher 0.5.4を使用してmacOS Ventura (macOS 13)をインストールする方法について紹介しています。
※ 正式版のOCLP 0.5.4の操作と異なる場合がございます。

目次

この記事の対象となるMac

この記事を参考にして作業することによりmacOS VenturaをインストールできるMacは以下の通りです。

  • iMac12,x: iMac (Mid 2011) 以前
  • Macmini5,x: Mac mini (Mid 2011) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro (Mid 2012) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro Server (Mid 2012) 以前
  • MacBook7,1: MacBook (13-inch, Mid 2010) 以前
  • MacBookAir4,x: MacBook Air (11-inch, Mid 2011) 以前
  • MacBookPro8,x: MacBook Pro (Early 2011) 以前

上記以外(2012年以降のMac(ただし、MacPro5,2: Mac Pro (Mid 2012)を除く))に関しては、こちらの記事でインストールが行えます。

注意点とサポート

注意点

このマニュアルでは開発版のOpenCore Legacy Patcherを使用して作業を行なっています。
その為、正式版のOpenCore Legacy Patcherと異なり予期せぬトラブルが発生する可能性がある他、動作が不安定な場合があります。

2012年以前のMacのうちUSB 1.1に依存したシステムの場合にはインストール時にトラックパッドやキーボード、Bleutoothなどが利用できないため、別途マウスやキーボードを用意する必要があります。

参考>> 今、Mac Pro 2012以前のMacにmacOS Venturaをインストールすべきでない理由と今後

USB接続のキーボードやマウス、ハブなどが必要なMacのリスト

  • iMac10,x: iMac (Late 2009) 以前
  • Macmini4,1: Mac mini (Mid 2010) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro (Mid 2010) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro Server (Mid 2010) 以前
  • MacBook7,1: MacBook (13-inch, Mid 2010) 以前
  • MacBookAir3,1: MacBook Air (11-inch, Late 2010) 以前
  • MacBookPro7,1: MacBook Pro (13-inch, Mid 2010) 以前
    • MacBookPro6,x: MacBook Pro (Mid 2010) 除く

上記のMacは前述のとおり、キーボードやトラックパッド、Bluetooth コントローラーなどの低電力デバイスがUSB 1.1コントローラーに接続されており、macOS Venturaのインストールを行う際にはUSBキーボードUSBマウスなどが必要になります。

これらはMacにルートパッチをインストールすることで解決しますが、OCLP 0.5.4では以下の操作を行っている場合や作業後にはUSB 1.1が利用できなくなるそうです。

  • macOS インストーラーから起動している場合
  • macOS のクリーン インストール
  • OS の更新後

その為、USB 1.1に依存したシステムにmacOS Venturaをインストールした後もUSBキーボードやマウスを保管いただければと思います。

サポート

トラブルが発生した場合には、「問題と解決方法」および「関連情報」をご確認の上、コメント欄にてお知らせください。

その際、お使いのMacの機種IDまたは製品名を記載の上、トラブルの内容を可能な限り詳細に記載いただきますようお願いいたします。
なお、読者の方で問題に対し回答できる方がいらっしゃればぜひ、返信いただけると幸いです。

Discordを使って質問したい場合にはこちらをご利用ください。(試験的な運用)

また、弊ブログ(あのかぼ)、メディアサイト(おんかぼ!)ではOpenCore Legacy Patcher の最新記事や使い方などをまとめております。併せてご一読いただけると問題の解決へのヒントになるかもしれません。

この記事をご覧いただいている、あなたのMacにmacOS Venturaをインストールできることを心から願っております!

用意するもの

用意するものは利用しているMacによって異なります。

USB 1.1に依存したMacの場合

※ USB 1.1に依存したMacのリストはこちらです。

一般的なキーボードはWindows向けのものが多く、キーを読み替えて使用する必要が出てくるケースがあります。

⊞ Win キー → ⌘ Command キー

読み替えて使用するのに抵抗がある場合や面倒な場合には、やや割高ですが、Mac向けの表記が併記されているモデルや、Mac専用のキーボードをご利用ください。

それ以外の非Metal GPUを搭載したMacの場合

パフォーマンスを考慮した場合、USB 3.0以上のUSBメモリをオススメします。
また、これから作成するブータブルメディアは削除せずに保管してください。

※ 何らかのトラブルによりMacの起動ディスクのESPからOpenCore が削除された場合に起動できなくなってしまうため。

OCLPを搭載したmacOS Venturaのインストーラを用意する

では、早速2012以前のMacにmacOS Venturaをインストールするべく作業を始めましょう。

まずはOpenCore Legacy Patcher 0.5.4以降を用意します。

▼ 以下の記事を参考に、macOS Ventura のブータブルインストーラを作成します。

「macOS Venturaのブータブルメディアを作成するMac(作業用のMac)」と「macOS VenturaをインストールするMac」が異なる場合には、OpenCore Legacy Patcherで「macOS VenturaをインストールするMac」を指定する必要があります。

macOS Venturaのインストールを行う

ブータブルメディアの作成ができたら、いよいよMacにmacOS Venturaをインストールしていきます。

USB 1.1に依存したMacの場合には、MacにUSB2.0以上のUSBハブを接続し、そこにUSBキーボードやUSBマウスを接続して操作します。
※ Macの起動前にUSBキーボードやマウスを接続しておきます。
※ macOS Venturaのブータブルメディア (USBメモリ)はMacに直接接続して構いません。

セットアップが終わったら必ずMacにOpenCore Legacy Patcherをインストールすることを忘れないでください。(起動ディスクにOpenCore をインストールしないとブータブルメディア (USBメモリ)を抜いた時点でOSが起動できなくなるため。)

▼ OpenCore Legacy Patcherを使ってMacにmacOS Venturaをインストールする方法

Macにルートパッチをインストールする

無事にMacにmacOS Venturaをインストールすることができたら、続いてルートパッチをインストールします。

この作業は過去(macOS Big Sur やmacOS Monterey)に不要だった方も必ず行ってください。

※ macOS Venturaでは多数のハードウェアサポートが終了したため、過去のOSでは問題なかった方でもルートパッチを適用するまで不具合が生じる可能性があります。
※ OpenCore Legacy Patcherはお使いのMacを識別し、ルートパッチのインストールが必要かどうか自動で判定します。そのため、「自分のMacには不要だ」と思っても一応確認をお願いします。

▼ ルートパッチのインストール方法

非Metal GPUを搭載したMacでは透過処理されている部分がチラつく可能性があります。
ルートパッチの適用後、以下の記事を参考に作業を行うことで、チラつきを軽減させることができます。

OpenCore Legacy Patcherで非Metal Macの乱れるブラーを修正する方法

トラブルが発生した時には

インストールの際、トラブルが発生した場合には「OpenCore Legacy PatcherでVenturaを動かす際によくあるトラブルと解決方法」をご覧ください。

有力な情報がない場合、「関連情報」をご確認の上、コメント欄にてお知らせください。

その際、お使いのMacの機種IDまたは製品名を記載の上、トラブルの内容を可能な限り詳細に記載いただきますようお願いいたします。
なお、読者の方で問題に対し回答できる方がいらっしゃればぜひ、返信いただけると幸いです。

Discordを使って質問したい場合にはこちらをご利用ください。(試験的な運用)

また、macOS Venturaのインストール中「残り1分未満…」で止まってしまう場合には以下の記事をご覧ください。

まとめ

ここまで、2012年以前のMacにOpenCore Legacy Patcherを使ってmacOS Venturaをインストールする方法について紹介しました。

無事にお使いのMacにmacOS Venturaをインストール出来ましたか?

USB 1.1に依存したMacではUSBハブやマウス、キーボードを用意する必要があるため、少し面倒ですが、それ以外に関してはスムーズに作業が出来たと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは楽しいMacライフを!

弊ブログ(あのかぼ)含む、Kabocy Mediasグループ内では、引き続きmacOS VenturaOpenCore Legacy Patcherの最新情報をお届けしています。

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2023.01.24 OpenCore Legacy Patcher 0.6.0と0.6.1について追記しました。
2023.01.16 記事内のリンクを追加しました。
2023.01.16 記事内のリンクを修正しました。(17件)
2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Mac」へ変更しました。