【Mac】ターミナルだけで簡単にESPをマウントする方法と識別子の調べ方

Mac

日々の生活の中でESP(≒EFIパーティション)を操作したいことは時々あると思います。
今回は、そんなあなたに向けてターミナルだけでESPを簡単にマウントする方法について紹介いたします。

Windows ではdiskpart を使ってESPをマウントできますが、Macでもdiskutil コマンドを利用して簡単にESPをマウントやアンマウントが行えます。

目次

ターミナルを使ってESPをマウントする

ターミナルを使用してESPをマウントするにはdiskutil を使用してマウントしたい識別子を指定すればOKです。

仮に、マウントしたいESPの識別子が「disk0s1」である場合には、ターミナルに次のように入力します。

sudo diskutil mount /dev/disk0s1

ボリュームをアンマウントするには

sudo diskutil unmount /dev/disk0s1

これだけです。

そもそもESPの識別子はどうやって調べるか

マウントそのものはdiskutil を利用して簡単にできるとして、ESPの識別子はどのように調べればよいでしょうか?

こちらもdiskutilコマンドから得られる情報をもとにESPの識別子を判断する方法がありますが、ここでは、「ディスクユーティリティ」を使用して目星をつけてから推定する方法を紹介します。

ディスクユーティリティを開く

ディスクユーティリティを開き、確認したいストレージを選択します。
なお、この時、ボリュームのみしか表示されないといった場合には「commandキー + 2」を押すか、「表示」より「すべてのデバイスを表示」をクリックします。

ボリュームのみしか表示されない時は「表示」より「すべてのデバイスを表示」をクリックする

ストレージを選択すると、左ペインに表示される表の中に「装置: 」という欄があります。
下図では、MacBook Pro (13-inch, Mid 2012)に接続された2つのストレージを確認してみます。

▼ 内蔵ストレージを選択した図

内蔵SSDを選択したときのディスクユーティリティの様子(スクリーンショット)
内蔵のSSDを選択したときのディスクユーティリティの様子

▼ USBメモリを選択した図

USBメモリを選択したときのディスクユーティリティの様子

内蔵のSSD(CT480BX500SSD)を選択した場合には、表にある「装置:」欄は「disk0」、USBメモリ(USB DISK 3.0)を選択した場合には「disk3」と表示されました。

例えば、先ほど確認した内蔵SSD(disk0)のEFIをマウントしたい場合にはdiskutil listと入力し出力された/dev/disk0 (internal, physical):以下を重点的に確認すればよいことになります。

diskutil list

その中からTYPE列がEFIの行のIDENTIFIERを選択すればOKです。
つまりこの例だとESPの識別子は「disk0s1」であると分かります。

kabocy@iMac ~ % diskutil list                   
/dev/disk0 (internal, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *480.1 GB    disk0
   1:                        EFI ⁨EFI⁩                     209.7 MB   disk0s1

では、もう一つ。
先ほど確認してみたUSBメモリ(disk3)のEFIパーティションを探してみましょう。

/dev/disk3 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *15.9 GB    disk3
   1:                        EFI ⁨EFI⁩                     209.7 MB   disk3s1
   2:                  Apple_HFS ⁨Install macOS Monterey⁩  15.5 GB    disk3s2

探し出すことはできましたか?識別子(IDENTIFIER)は「disk3s1」でしたね。

このようにディスクユーティリティを参考にすることで、インストールしたいストレージのEFIパーティションが分からない際に大きなヒントになります。

この例では、「ディスクユーティリティ」を使用して予め目星をつけてESPの識別子を探しましたが、もちろんdiskutilを使用して表示されるストレージの容量や属性からも推定が可能です。

例えば、内蔵のストレージでは、「/dev/disk0 (internal, physical):」と表示されました。この部分に「internal」とありますね。このようにinternalとある場合には内蔵のストレージであると推定されます。

つまり、この例でいえば、「ストレージのサイズが「480.1GB」でinternal(内蔵)か…。よし、ESPの識別子はdisk0s1だぞ」みたいな流れです。

対して、USBメモリなどでは、「/dev/disk3 (external, physical):」と表示され、externalとあります。
externalの場合にはUSBメモリなどの外部メディアであると推定できます。

これで求められたESPの識別子を利用して、マウントしたりアンマウントしたりできます。

まとめ

ここまで、MacでESP (EFI システムパーティション)をマウントする方法についてみてきました。

いかがでしたでしょうか?

とても簡単にESPのマウントが出来たと思います。

Macの場合には、通常ESPはそのストレージの先頭に作られることが多いため、ストレージのIDさえ分かってしまえば、「diskXs1」(Xは変動します)がESPの識別子になっていることが多いと思います。

ただし、他のPCから取り出したストレージのEFIなどを操作する場合には、必ずしも「diskXs1」とは限りませんので、上記の方法で確認してみてください。
(例えばWindowsの場合にはMSRなどが先頭にあったりします。)

という訳で、引き続き楽しいMacライフを!

では!

2023.01.16 タグ「OpenCore Legacy Patcher Tips」を追加しました。
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